• 百分率変異法を牛乳で考えてみる

  • 2011 / 05 / 28

  • あっという間に5月も月末になりましたね。
    月末といえば、次にやってくるのは月初(当たり前か)。
    月初といえば、「月初適正在庫高」…ですよね?受験生のみなさん!

     

    「月初適正在庫高」の求め方2つ、覚えてます?
    はい、目をそらしちゃダメですよ~。
    「基準在庫高法」と「百分率変異法」ですよね。

     

    今日は、「百分率変異法」について冷蔵庫の中の牛乳に当てはめながら考えていきます。

     

    「百分率変異法」は商品回転率が6回以上のもの、
    ざっくりいえば、「しょっちゅう在庫が入れ替わるもの」に適した方法です。

     

    牛乳は、賞味期限が短いこともあって、冷蔵庫の中での入れ替わりも激しいと思います。

     

    さてさて、「百分率変異法」の公式、覚えてますか?
    そう言われた瞬間シャットダウンしたくなりますよね。
    ちょっと我慢してください。

    130652254234916232329

    こんな感じですね。嫌ですね~。虫酸が走りますね~。

    ところでみなさん、だいたい冷蔵庫の中に牛乳って何本あります?
    私の家では、2本買ってコンスタントに飲んで飲み終わったらまた買う、というサイクルを繰り返しているので、
    平均すると1本冷蔵庫に牛乳が入っています。
    これがまさに私の家の牛乳の「年間平均在庫高」です。

     

    130652276721716232523

     

    さて、では、みなさんは牛乳を月に何本飲みますか?
    私の家では2日に1本牛乳を飲むので毎月15本飲むことになります。
    これが「月平均売上高予算」に当たりますね。

     

    130652303655916426027

     

    でも、きっちり15本にならない時もありますね。
    たとえば、夏の真っ盛り。喉が渇いていつもより牛乳を多く(たとえば20本)飲むかもしれません。
    すると、「当月売上高予算」は20本になります。

     

    130655575002416313798

     

     

    …以上のことを公式に当てはめると、このようになります。

     

    130652345546316232443

    …ていうか、この0.5って何?って気になると思います。

     

    130652375023516200784

    この0.5は、こういうことです。
    「売上が多いつきはその分在庫を多く持ってたほうがいいけど、
    フルで持っとくのもアレなんで、だいたい半分ぐらい持っとこう」

     

    え、そんなんでいいワケ?
    …いいみたいです。

     

    最後まで解くとこんな感じ。

     

    130652397532316313298

     

    「牛乳をよく飲む8月は、
    月初めに牛乳パック1本とコップ1杯を用意しとくといいんじゃないかしら?」
    と、百分率変異ちゃんは言いました、とさ。

     

    …ところで。
    こんなにえらそうに言っといてナンなのですが、

     

    130652422861316130079

     

    もともと文系だからなのか、ここの「1+」の部分がうまく説明できません。
    なんとな~く理屈はわかるんだけど、人に説明するのが難しい。
    説明できる方、Help me!

    上記の件、

    wa_ka_kenさん がtwitterで素敵すぎるコメントをくださったので抜粋。

    ___________________________

    式的に”0.5″と”1+”はセットで、平均的な売上の時に年間平均在庫と同じになる。考慮すべき変動は半分でOKと考えているのでは?
    ___________________________

    …さすが!ていうか何で気づかないの、私

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    中小企業診断士の資格を取って人生が変わった! 診断士になって、コンサルタントとして独立する人もいれば、そのまま企業に残る人もいる。 11人の手記・インタビューを中心に、30代・40代の中小企業診断士の生の姿に迫る!