• 「誰も自分の気持ちをわかってくれない」とボヤいている社長さんに観てほしい映画「マイ・インターン」

  • 2016 / 02 / 15

  • ドイツ行きの飛行機でアン・ハサウェイとロバート・デ・ニーロの「マイ・インターン」を観ました。

     

    映画『マイ・インターン』オフィシャルサイト

     

    全体的に明るく軽いタッチの映画なのですが、
    ここまでグサグサ来る内容の映画はなかなかない!

     

    急成長しているアパレルのネット通販会社が舞台。
    若々しくパワーにあふれる女性社長(アン・ハサウェイ)と
    人生経験豊富なシニアインターン(ロバート・デ・ニーロ)が
    経営と人生の間に巻き起こるさまざまな問題を解決していく…
    ものすごくざっくりいうとそのような映画です。

     

    女性社長の仕事は分刻みで、睡眠も食事もままならなない状態。
    専業主夫になった夫との間には溝ができていきます。
    そんな中、社外からCEOを入れ、女性社長の負担を減らす話が持ち上がりますが…

     

    作中で何度も繰り返される
    「会社のことを一番本気で考えているのは君なんだ」
    という言葉がグサっときました。

     

    会社のことを一番考えているのは経営者自身。
    四六時中、どこにいても誰といても、ずっと会社のことを考えられるのは経営者だから。

     

    ものすごく当たり前のことなのですが、
    そのことを思い出しました。

     

    「従業員が自分ほど会社のことを考えてくれない」
    経営者なら誰しも、心の中でボヤいたことがあると思います。
    でも、これって裏を返せば、
    「自分以上に会社のことを無我夢中で愛せる人はいない」
    ということ。
    それはそれで、スゴいことなんじゃないでしょうか?

     

    経営者は孤独、
    経営者の気持ちを誰もわかってあげられない、
    とよく言います。

     

    そのことについて嘆く前に、
    「会社のことを無我夢中で愛している(おそらく)唯一の存在である自分」
    をしっかり認識して、その絶対的な価値を活かすにはどうすればいいのか、
    考えてみてもいいように思いました。

     

    経営者目線で書いてしまっていますが、
    観る人の立場によって意見が変わる映画だと思います。
    いろいろな方の意見が聞きたくなりました。

  • 2月8日という日

  • 2016 / 02 / 08

  • 2月8日という日付に既視感があるな、と思ったら、
    5年前に開業届けを出した日でした。

     

    世の中を変えたいとか、大それたことは考えていませんでした。
    頑張った分だけ目に見える成果になる感覚が欲しかったんです。

     

    ここからどうなっていくのかわからなくて、
    何となくうまくいくような予感だけがあって、
    電車に乗って中目黒にある税務署に行きました。

     

    受け取った開業届けは拍子抜けするぐらいちっぽけで、
    記入台のボールペンはぐるぐるしたコードでつながっていて、
    「ちゃんとインク出るかな…」と思いながら書きました。
    書き込むことなんてちょっとなのに、手がガクガクと震えました。

     

    その日から5年。
    こんな小さな会社に勇気を持ってチャンスを与えてくれる方々や、
    代表者としてはまだまだ未熟な私と一緒に仕事をしてくれるメンバーのおかげで、
    何とか廃業せずにやって来れました。

     

    その間、
    「オージュ・コンサルティングの『オージュ』って何なんですか?」
    と何度も聞かれました。

     

    「『オージュ』は『桜寿』と書きます。
    桜は美しいもの。
    寿はおめでたいこと。
    『美しいもので経営を豊かにする』という意味です。」
    と答えています。

     

    本当は、「桜寿」は三味線の師匠に昔いただいた名前で、
    この説明は後からこじつけたものです。

     

    こじつけなのに、これを繰り返して口に出しているうちに、
    『美しいもので経営を豊かにする』がオージュ・コンサルティングの
    経営理念のようになっていきました。

     

    経営理念というのは、
    企業が前に向かって進んでいく中で指針となるものであり、
    最終的な判断基準になるものだと認識しています。

     

    言い換えると、
    何がどうあってもブレない部分、
    企業として譲れない部分と言えるかもしれません。

     

    オージュ・コンサルティングにとって
    「経営を豊かにする」こと、「美しいものを提供する」ことが、
    まさにブレない、譲れない部分でした。

     

    オージュ・コンサルティングが生み出すものは、
    いかなる時もクライアントの「経営を豊かにする」ものではないといけないと考えています。

     

    きちんとお客様に愛されるようになり、適正な価格で販売できるようになれば、経営者や社員さんたちの生活にゆとりが出て、新しいことにもチャレンジできるようになる。そのような流れを作っていくことが私が描く「豊かな経営」です。

     

    また、オージュ・コンサルティングが生み出すものは、
    いかなる時も「美しい」ものではなければいけないとも思っています。

     

    世界一美しいものを生み出すのは無理だとしても、
    常にある一定の基準(現段階では主に私の基準)をクリアしたもののみを世の中に出したいと考えています。

     

    この2つの点は、
    周りから何を言われようと、どんなに辛く嫌なことがあっても、
    決して曲げられなかった部分です。

     

    オージュ・コンサルティングが始まってから、まだ5年。
    とってもおこがましいことですが、
    これから50年、100年続く会社にしていきたいと思っています。

     

    そのために、私の代での経営理念を定める必要があると感じました。

     

    オージュ・コンサルティングの最初の代表者として、
    「美しいもので豊かにする」
    を最初の経営理念にいたします。

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