• 二兎を追ってはダメですか?

  • 2017 / 08 / 10

  • 「二兎を追う者は一兎も得ず」

    このことわざを知った時、
    子どもながらに不思議に思ったものだ。

    なぜ、この話者は、
    走って二兎を追おうとしているのか?

    二兎が入る罠を仕掛けたり、
    スナイパーみたいに1つの弾丸で二兎を直線的に撃ち抜いたり(残酷ですみません)しないのか。

    さて、ここから本題。

    「二兎を追う者は一兎も得ず」
    に似た考え方として、
    「仕事か子育てか、どちらかを選ばなくてはいけない」
    というものがある。

    もう議論しつくされたことで、ものすごく古い考え方のようにも聞こえる。でも、やっかいなことに、ゾンビのように姿かたちを変えながら女性をいつまでも追いかけてくる考え方でもある。

    「事業で成功したいなら、子どもは諦めなくちゃね」
    「子どもを育てながら会社を続けようなんて甘いんじゃない?」
    「子ども産みたいんだ。じゃあしばらく仕事はできないね」

    子どもがいない女性には子どもがいる生活を明確にイメージすることは難しい。なので、世の中の言論をつい真に受けてしまう。

    そういう私もつい最近まで、周りのそのような言葉を真に受けてしまっていた。

    私の場合、「事業を軌道に乗せるまでは子どもなんて産めない」と思い込んでいた。

    だから、かなり長い間、子どもを産むのを我慢していた。

    子どもを産みたいという気持ちがありながら我慢するのは本当に辛かった。

    同世代の女性が小さな子どもを連れて歩いていると、下腹部がチクチク痛む。彼らが通り過ぎると、涙がじわっと出てくる。

    小さな子どもの柔らかそうなほっぺた、ぷくぷくとした手足、優しく話しかけるお母さんたちを見るたびに、「これは私がまだ手にしてはいけない幸せなんだ」と思っていた。

    そのようにして、気づいたら私は38歳になり「リミットが近づいてきている」と言われる年齢になった。

    その年齢になって気づいたのは、
    自分の子どもを持ちたいと思うのも、
    社会に認められたいと思うのも、
    私の本能なんだということ。

    それも、体の奥から燃えたぎるレベルの本能だ。

    そのような本能が、自分の中に2つあるのなら、周りの声を無視して突き進んでもいいのではないか、初めてそう思えるようになった。

    健康上の理由で、子どもを産むのが無理な可能性だってもちろんある。

    でももし自分に可能性があるのなら、子どもを育ててみたいし、事業もしっかりと成功させたい。

    数年前のマルボロの広告に、
    「二兎を追う者だけが、二兎を得る。」
    というものがあったけど、
    ありとあらゆる手段を使って、二兎を追って、二兎を得てもいいんじゃないかと思っている。

    これは私より下の世代の方や、出産だけでなく職業の選択で悩んでいる方にも言いたいことなのだけど、「二兎を追うな」という周りからの言葉をまともに信じてはダメだと思う。

    そういう言葉を発する相手は、走って追う方法しか考えていないんだ。常識や個人的な経験の範囲内でしか考えられないんだ。

    巨大な網を使う。
    小型ジェット機で追う。
    もう一匹の兎を捕まえてくれる人を雇う、など。
    二兎を追う方法はたくさんある。

    これは今後の自分へのメッセージ。
    他人の常識を疑え
    自分の声を聞け
    そして、
    二兎を追いたいなら二兎を追え!

    たくさんの人が、二兎を追える社会になりますように。

  • 自営業になってから6年間の心境の変化

  • 2017 / 06 / 13

  • 自営業になってから6年間の心境の変化を、パワポでまとめてみました。多かれ少なかれ、みんなこういうことを感じてるんじゃないかな。

     

    1_6years_nagisaohmori_170612

     

    2_6years_nagisaohmori_170612

     

    3_6years_nagisaohmori_170612

     

    4_6years_nagisaohmori_170612

  • 「目標達成ロス」の日々が終わりました

  • 2017 / 06 / 03

  • 30ウン歳になって半年、徹夜が体とお肌にくることをしみじみ実感している大森です。

     

    さて、弊社オージュ・コンサルティングは、第4期の決算を終え、見事独立当初(6年前)に目標としていた売上を達成しました!パチパチパチ。

     

    これというのも、いつも一緒によいお仕事をしてくれる弊社メンバーのみなさん、一緒に楽しくお仕事をできるクライアントのみなさんのおかげです!

     

    そんなこんなで、本当は明るく元気いっぱいに仕事をしているはず…なのですが、ここ3ヶ月、売上目標達成できたとわかったころから、なぜか少〜しテンションが落ちておりました。

     

    仕事は通常通りしていましたが、普段よりノリが悪かったりボンヤリしてたりしたかもしれません。ご心配をおかけしてしまったみなさま、すみませんでした。

     

    この気落ちはなぜなんだろう?自分なりに理由を考えてみました。

     

    一つ目。

     

    一つの目標を達成するというのは、一つの目標を失うことでもあります。一つの目標に向かっている者は、次の目標なんて考えないものなのかもしれません。私は、次の目標が浮かばず、少し空虚感を感じていました。

     

    二つ目。

     

    がむしゃらで走っている時は冷静に自分を見られないものです。走りを止め、一度立ち止まって客観的に自分を見ることで、自分のいたらなさ、無力さ、不勉強を痛いぐらいに感じ、また、周りのもっとすごい方々を見て焦りました。

     

    三つ目。

     

    一つの目標を達成するには、何かを犠牲にしなくてはいけません。ひたすら目標を追い求める中で、知らず知らずのうちに犠牲にしてきたものがあります。私の場合は、家族や友人との時間や、肉体的な健康、人生を楽しむ余裕などでした。ふと、今まで犠牲にしてきたものに目を向けてしまいました。

     

    この3ヶ月間、次の目標を見つけて積極的にそこに向かっていけない自分に、もどかしさを感じたりもしました。

     

    でも、このようにはあらためて考えてみると、自分自身の成長に必要な3ヶ月間だったようにも思います。

     

    ようやく、次の方向性も見えてきたので、次のタームでは少し落ち着いてマイペースに頑張りたいと思います。

     

    あらためまして、よろしくお願いします。

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  • ふぞろいな中小企業診断士(同友館)

    中小企業診断士の資格を取って人生が変わった! 診断士になって、コンサルタントとして独立する人もいれば、そのまま企業に残る人もいる。 11人の手記・インタビューを中心に、30代・40代の中小企業診断士の生の姿に迫る!