• マーケティングミックス(4P)から見える地域性

  • 2012 / 08 / 27

  • 台風15号の折、沖縄の状況がとても心配ですが、忘れないうちに書いておきたいのでアップします。

     

    先週月曜日、沖縄県豊見城市で、販売・接客スペシャリスト育成セミナーを行ってきました。

     

    私は、主にマーケティングと販売の数字を中心にお話させていただいたのですが、
    面白い発見がありました。

     

    一言で言うと、「沖縄の女性は強い!」ということです。

     

    セミナーでは、自分がパン屋さんを開業すると仮定して、
    STP(セグメンテーション、ターゲティング、ポジショニング)、
    マーケティングの4P(Product:製品、Price:価格、Promotion:販売促進、Place:チャネル)
    のフレームワークを使ってどのような方策を取るかを考えていただきました。

     

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    すると、3分の1ほどの方が、
    4Pの「Place:チャネル」で「移動販売をします」とおっしゃるんですね。
    この方々、すべて女性でした。

     

    東京でセミナーをすると、「Place:チャネル」というと、
    店舗販売か、インターネット販売か、どちらかしか出てきません。
    なので、私にとっても想定外でした。

     

    それにしても、沖縄の炎天下の中、女性の細腕でカートを引いて売り歩くわけですよ。
    それが真っ先に出てくるって、本当に沖縄の女性って強いなぁと思いました。

     

    そして、強いと同時に賢いとも思いました。
    移動販売なら、場所代はかかりません。
    場所代がかからないのに、通信販売と違い、フェイストゥフェイスのやりとりができます。
    ローコストで、お客様との関係性を深めやすい方法ですよね。

     

    沖縄の女性はあたたかでおおらかなイメージですが、
    実は商売上手な方も多いらしいです。
    そんな話にも納得させられるエピソードでした。

  • 夫や彼氏に洗濯してもらう方法をSL理論で考えてみる

  • 2011 / 09 / 01

  • 9月になりました。でもまだまだ残暑は続きます。
    暑い日が続くと、汗をかくせいか洗濯物がたまりやすくなりますよね。
    こんなときに夫や彼氏が洗濯を手伝ってくれれば…と思うことありませんか?
    女性のみなさん。
    そこで、夫や彼氏にどうにか洗濯してもらう方法について、
    SL理論で考えてみました。
    SL理論というのは、
    「リーダーシップの取り方は部下の成熟度によって変わってくる」というものでしたね。
    ここでは「リーダー=女性」「部下=男性」です。
    男性のみなさん、ごめんなさいね。

     

    SL理論の図って、こんな感じでしたよね。
    この図を見ながら考えていきましょう。

     

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    1)指示的リーダーシップ

     

    この段階では男性はまったくの洗濯ビギナー。
    タオルを「パンパン」としないから、タオルは平行四辺形やひし形になる。
    また、ナイーブな衣類をネットに入れないから、
    縫い目のほつれたワンピース、型くずれした下着、
    破れたストッキングが大量発生してしまう。
    この段階では、こみあげる怒りをぐっとこらえて、
    タオルの干し方やネットの使い方を
    手取り足取り説明したほうがよい。

     

    2)説得的リーダーシップ

     

    この段階では基本的な洗濯スキルが身に付いているので、
    男性もいろいろと疑問が出てくる。
    「普通の洗剤とおしゃれ着洗いはどう使い分ければいい?」
    「これとこれは一緒に洗ったら色移りする?」
    …そんなの自分で考えれば?!
    って思っても口に出してはいけない。
    疑問には優しく丁寧に答えてあげよう。

     

    3)参加的リーダーシップ

     

    この段階ではどんな洗濯物にも対応できるようになり、
    男性も洗濯の改善案を出すようになる。
    「風通しがよくなるよう物干竿の角度を変えてみよう」
    「もっと作業が効率的になるようにこれとこれを一緒に干そう」
    こういう時に男性は、数学や物理学、作業効率化のセンスを駆使し、
    さまざまな提案をしてくる。
    そのために物干竿やハンガーが増えてベランダの景観を損ねたとしても、
    見てみぬふりをしよう。ゴールはもうすぐなんだから!

     

    4)委任的リーダーシップ

     

    おめでとう!ここまでくれば、女性の勝利。
    この段階では、男性は洗濯に対し、プロフェッショナルとしての誇りを持っている。
    だから、どんな大量の洗濯物にも高いモチベーションで対応してくれる。
    もう、女性はネイルのはがれや手あれを気にすることもなく、優雅に生活できる。

     

    …こういうふうに思い通りにいけばいいのですが、
    思い通りにいかないのが現実のようです。

     

    とはいえ、家事を手伝ってもらうには、
    ダンナさんや彼氏さんを上手にほめることが一番大事かもしれませんね。

  • 「ロジャーズの採用者分布曲線」を爬虫類で考えてみる

  • 2011 / 08 / 26

  • 今年の4月2日に、

    ペットショップで一匹のヒョウモントカゲモドキの子供に一目ぼれし、
    衝動買いしてしまいました。
    人間の人差し指ほどの小ささ、つぶらな瞳、愛くるしい仕草、
    「この子が他の人のところに行くなんて我慢できないっ!!」
    そう思ってついつい買ってしまったのです。
    そのヒョウモントカゲモドキは、体にある紫がかった斑模様から
    「プラムちゃん」と名付けられました。

     

    予想通りプラムちゃんは非常に元気な子で、
    毎日エサをもりもり食べました。
    そして3ヵ月…
    プラムちゃんは体長15cmまで成長。
    目つきが鋭くなり、全身に豹のような斑点が現れ…
    なんというか、非常にワイルドな外見になりました。
    参考までにうちに来た友人たちの意見を。
    30歳代男性「…かっこいい…」
    20歳代女性「…」(無言で卒倒しかける)

     

    勇気のある方はこちらをご覧ください。
    (さすがの私もそのまま掲載するのに躊躇しました)
    4月時点のプラムちゃんの姿はこちら 。
    現在のプラムちゃんの姿はこちら 。
    こんな姿になると誰が想像していただろうか…う~ん。
    いや、そのワイルドさがたまらないのでありますが。

     

    さて、ヒョウモントカゲモドキはヤモリの仲間なのですが、
    「変わったペットだね」と言われることが多いです。
    (顔も可愛いし、色も綺麗だし、おとなしいし、
    こんなにペットに向いた爬虫類もいないと思うのですが)

     

    でも、上には上がいるもので、
    ニシキヘビやナミヘビをペットにしている人も最近では珍しくありません。

     

    私は、その姿にだいぶ慣れてきてきたものの、
    「ヘビをペットにするのはまだまだハードルが高いな…」
    と思っています。

     

    私たちの家を訪れる人の中で、
    ヒョウモントカゲモドキを「可愛い」という人が半分、「ちょっとムリ」という人が半分ぐらいなのですが、
    それがヘビだったら「可愛い」と言ってくれる人は何割ぐらいになるのだろうか?
    普段は可愛いペットだと思っていても、
    ふと冷静になったときにぞっとしたりしないだろうか?

     

    そんなことを考えてしまいます。

     

    爬虫類好きは意外と多いのですが、
    以下の3レベルに分けられると思います。

     

    レベル1(非常に一般的):カメ好き
    レベル2(ややマニア):トカゲ、ヤモリ、イグアナ好き
    レベル3(かなりマニア):ヘビ好き

     

    人数で言うとこんな感じですね。

     

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    マニア度で言うとこんな感じ。
    (人数とマニア度は反対の傾向になりますね、当たり前ですが)

     

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    あれ、こういう図、どこかで見たことがありません?

     

    あ、「ロジャーズの採用者分布曲線」ですね。

     

     

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    新型パソコンとかで、最初に革新者(いわゆるマニア)が買って、
    その次に初期採用者(オピニオンリーダー)が買って、
    次第に前期採用者、後期採用者、遅滞者が買っていく、
    という図です。
    ※文献によって微妙に名称が違うので気をつけてくださいね。

     

    そうです。この図もマニア度によってこのように変形できるかもしれませんね。
    (採用遅滞者は…「価格マニア」?)

     

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    話は戻りますが、
    爬虫類に飼ってみたいみなさまは、
    ぜひカメを飛び越えてヤモリやトカゲにチャレンジしてみてください。
    仕草も可愛らしいですし、見た目も綺麗ですよ!

  • あるミュージシャンの人生とマーケティングコンセプトの変遷

  • 2011 / 04 / 12

  • 紺瀬不斗夫(こんせふとお)が音楽に目覚めたのは、10歳代の頃である。

     

    10歳代後半は、「自分の音楽」を追求し、とにかく大量の楽曲を制作した。

     

    20歳代に入ると、「やはり売れなくては意味がない」と思い、
    売れるような楽曲を制作し、メジャーを目指して多数のデモテープをレコード会社に送った。

     

    20歳代半ばで、不斗夫は念願のメジャーデビューを果たし、
    不斗夫のCDは全国のCDショップでトップセールスになる。

     

    しかし同時に、不斗夫は、
    「自分が作った音楽は本当にリスナーが求めているものだろうか」という疑問を抱き始める。
    不斗夫は、売れるためだけの音楽から脱却し、
    自分の音楽を本当に愛しているリスナーが喜ぶような楽曲を作るようになる。

     

    現在、不斗夫は、30歳代だが、東日本大震災の被災者のために、
    チャリティーライブやファンに向けた義援金集めに奔走している。

     

    ……よくあるようなミュージシャンの人生ですが、
    実はマーケティングコンセプトの変遷をたどっています。

     

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    こんな感じです。

     

    あれ?もしかしたら思い当たることありませんか?

     

    一人よがりでがむしゃらだった「生産志向」の時期、
    人に合わせよう人に気に入られようと頑張った「販売志向」の時期、
    周りの人の気持ちを考えベストを尽くすようになった「顧客志向」の時期、
    世の中全体がよくなるように働きかける「社会志向」の時期……
    マーケティングコンセプトの変遷は、人が大人になる過程そのものなのかも。

     

    ……葉桜の季節、ふとそんなことを思ってしまう私でした。

     

    ※「マーケティングコンセプトの変遷」についてはこのページがわかりやすいですよ!
    http://www.bell24.co.jp/ja/feature/02/marketing/customer_oriented_marketing.html

  • 永遠に「オバサン」と呼ばれない方法をプロット図で考えてみた

  • 2011 / 03 / 31

  • 学生時代、まだまだコドモだった私は、
    「ある年齢になると突然オバサンになるに違いない!」
    と思っていました。
    前日は「お嬢さん」だったのに、ある朝起きると突然「オバサン」になるみたいな。
    こんな恐怖を女性なら誰しも味わったことがあると思います。

    でも、考えても見てください。
    黒木瞳さんはオバサンでしょうか?吉永さゆりさんは?
    NOですよね。
    彼女たちを言い表すなら、
    「大人の女性」であって、決してオバサンではないと思います。

     

    じゃあ、どういう人をオバサンと言うのでしょうか?
    例えば、電車の中で大声でしゃべっている人。
    堂々と順番抜かしをする人。
    な~んか、オバサンな感じがしますね。

     

    「ある年齢になるとオバサンになる」というのは、
    1つの軸(年齢)でしか捉えていない考え方です。

     

    でも、実際には、
    もう1つの軸(他人を思いやれるか、自分のことしか考えていないか)で、
    オバサンかオバサンじゃないかが分かれてくる気がするのです。

     

    念のため、ここで一言断っておきましょう。
    私の認識では、オバサンとおばちゃんは違います。

     

    おばちゃんという言葉の響きには、
    あったかさ、おおらかさ、優しさが含まれている気がします。

     

    反対に、
    オバサンという言葉の響きには、
    自分勝手さ、横柄さ、ふてぶてしさが含まれている気がします。

     

    同じ中高年女性を表す言葉でも、かなりニュアンスが違います。

     

    さて、大人の女性とおばちゃん、オバサンの関係をプロット図にしてみましょう。

     

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    こういう感じですね。

     

    私の今後目指すべき方向性も書き加えてみました。
    気遣いのできる大人の女性を目指し、最後にはあったかいおばちゃんになりたいな~と思っています。
    (「若い」という象限で始まってしまっているところとか、若干「オバサン」象限を通ってしまっているところは、
    私の描画能力の問題なので気にしないでください)

     

    はい、今まで「素敵なお嬢さん」だった人も、「困ったちゃん」だった人も、
    心がけ次第で「大人の女性」になれるということです。

     

    さて、ここで、受験生のみなさんに質問です。

     

    今回出てきた
    「年齢」と「他人を思いやれるか、自分のことしか考えていないか」は、
    市場細分化変数の何に当たるでしょうか?

     

    「年齢」は人口動態的変数(デモグラフィック変数)
    「他人を思いやれるか、自分のことしか考えていないか」は心理的変数(サイコグラフィック変数)あるいは行動変数ですね。

     

    市場細分化変数については
    以下のサイトの説明がわかりやすいので、参考にどうぞ。
    http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20100903/244241/?P=2

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