「超定番」に勝つには
2012 / 05 / 01
世の中には、
「失敗しない」「これさえあれば」「超定番」「殿堂入り」
といったキャッチフレーズがついているものが多数あります。
ハワイのお土産だったらマカデミアナッツチョコレート。
プレゼン用のパソコンならパナソニックLet’s NOTE。
どうも無難で個性に欠ける選択だなぁと思いつつ、
やっぱり多くの人が選ぶものは間違いないともつくづく思います。
全く同じような商品ABが並んでいて、
Aに「楽天○○アワード1位」「アットコスメ○○部門1位」と書いてあれば、
ほとんどの人はAを選びますよね。
そうすればさらに「売れる商品だから売れる」という現象が生じます。
クチコミに消費者が左右される時代は、
ロングテールであると同時に、
弱肉強食の時代だと思います。
だとすれば、
B(弱者側)は、
少数のターゲットに絞って、彼らに対してガツンとくるキャッチフレーズで、
A(強者側)と勝負しなくてはいけないんですよね。
それはそうと、
最近エクササイズ界の「超定番」、
NHKラジオ体操にはまっています。
しぶとい肩凝りに悩まされている私ですが、
ラジオ体操をするとかな~り和らぎます。
第一だけなら3分ちょっと。
おうちでの作業の合間にいかがでしょうか?
「なしくずし」の購買心理(2)
2012 / 02 / 02
昨日、「なしくずし」が正しくは、
「物事を少しずつかたづけていくこと。徐々に物事を行うこと。」
という意味だったという話をしました。
でも、今回の「なしくずし」は、
着崩れた和服美人…いえ、
「勢いに流されてしまい、相手の思い通りになってしまうこと」
のほう、つまり誤用のほうの「なしくずし」です。
ここからは真面目な話。
バーゲンに行くときや、ディスカウントストアに行くときのことを考えてください。
最初に買う商品を買い物かごに入れる(あるいは精算する)までは、
決定にかなり時間がかかります。
でも、何か1つ買い物かごに入れて(あるいは精算して)しまうと、
次からの商品の購買決定は急に早くなると思います。
「ついでにこれも」
「どうせならこれも」
と、どんどん追加して買って行くことになります。
ドンキホーテなどがそうですね。
特に目的もなくふらりと入ったはずなのに、
「あ、シャンプーが安くなってる」
とか思ったら最後、
なぜかどんどん買いたいものが増えて行って、
あのペンギンの描いてある大きな袋を抱えて店を出る事になります。
私なんて、この前散歩のついでに寄った家の近くのドンキホーテで
「ティッシュケース付きゴミ箱」
を買ってしまいました。
なんとなく便利な気がしたのですが、
冷静に考えたら別々でもいいような気がします。
そういえば「メタボ体型」ってプリントされたTシャツも売ってたな。
誰が買うんだ…!?
いえ、私の個人的なドンキホーテ経験はいいとして、
次からはちょっと真面目に「なしくずし」購買心理について語ってみようかな~と思います。
(多分)
「なしくずし」の購買心理(1)
2012 / 02 / 01
「なしくずし」、なんとなく退廃的で艶っぽい響きのする言葉です。
一般的には、
「勢いに流されてしまい、相手の思い通りになってしまうこと」
という意味で使われていることが多いと思います。
なので、
「なしくずし」とおいう言葉を聞くたびに、
着崩れた和服姿の女性が畳にしどけなく座っている姿を想像してしまうのは、
私だけではないと思います。(多分)
とはいえ、イメージだけで言葉を使うのは危険と常々思っていますので、
「なしくずし」を辞書で調べてみました。
なし‐くずし【済し崩し】‐くづし
物事を少しずつかたづけていくこと。徐々に物事を行うこと。「企画が—に変更される」
(小学館 国語辞典)
え?ほんと?
どうやら、この意味が本当みたいで、
一般的に使われている「なしくずし」は誤用みたいですよ。
なので、
「借金をなしくずしにする」
は、
「借金をうやむやにして無かったことにする」
という意味じゃなくて、
「借金を計画的にきちんと返済する」
ということなんですね。
ふ~ん、勉強になるなぁ。
あ、今回購買心理まで話が行きませんでしたね。
続きは次回~。