あるミュージシャンの人生とマーケティングコンセプトの変遷
2011 / 04 / 12
紺瀬不斗夫(こんせふとお)が音楽に目覚めたのは、10歳代の頃である。
10歳代後半は、「自分の音楽」を追求し、とにかく大量の楽曲を制作した。
20歳代に入ると、「やはり売れなくては意味がない」と思い、
売れるような楽曲を制作し、メジャーを目指して多数のデモテープをレコード会社に送った。
20歳代半ばで、不斗夫は念願のメジャーデビューを果たし、
不斗夫のCDは全国のCDショップでトップセールスになる。
しかし同時に、不斗夫は、
「自分が作った音楽は本当にリスナーが求めているものだろうか」という疑問を抱き始める。
不斗夫は、売れるためだけの音楽から脱却し、
自分の音楽を本当に愛しているリスナーが喜ぶような楽曲を作るようになる。
現在、不斗夫は、30歳代だが、東日本大震災の被災者のために、
チャリティーライブやファンに向けた義援金集めに奔走している。
……よくあるようなミュージシャンの人生ですが、
実はマーケティングコンセプトの変遷をたどっています。
こんな感じです。
あれ?もしかしたら思い当たることありませんか?
一人よがりでがむしゃらだった「生産志向」の時期、
人に合わせよう人に気に入られようと頑張った「販売志向」の時期、
周りの人の気持ちを考えベストを尽くすようになった「顧客志向」の時期、
世の中全体がよくなるように働きかける「社会志向」の時期……
マーケティングコンセプトの変遷は、人が大人になる過程そのものなのかも。
……葉桜の季節、ふとそんなことを思ってしまう私でした。
※「マーケティングコンセプトの変遷」についてはこのページがわかりやすいですよ!
http://www.bell24.co.jp/ja/feature/02/marketing/customer_oriented_marketing.html